B級ホラーから、劇場新作映画まで、気ままな映画レビュー。たまにネタバレあり。
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大江戸りびんぐでっど(シネマ歌舞伎)
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    りびんぐでっど、いん、えど〜♪



    【あらすじ】
    時は江戸時代、処は大江戸。
    くさや汁を浴びた死人が"存鼻(ぞんび)"として生き返った。
    人に噛みつき増え続ける"ぞんび"に江戸の町は大騒ぎ。

    くさや売りの半助は、くさや汁を体に塗ることで彼らを従わせることに成功する。
    想いを寄せている、くさや売りのお葉と共に、何と人間の代わりに"ぞんび"を働かせる
    人材派遣会社「はけんや半助」を起業するが…。



    それほど期待をせずに観に行った、月イチ歌舞伎の作品。
    面白かった!この作品なら、歌舞伎座で直接、観たかったかも!ゆう★


    宮藤官九郎が、歌舞伎の花道をゾンビだらけにしたくて、作り上げた歌舞伎作品。
    なんて素敵な計画なんだ!歌舞伎+ゾンビは、思いつかなかったな〜

    ゾンビの出来もかなりの良質だし、けっこうグロテスクに出来ててビックリ。
    脳みそとか腸等の内臓も出てるし、血糊もリアルだし、手足がもげたりもするし
    極めつけは、その断面がまたリアル!


    冒頭あたりで、「ジョージ・Aロメロ」ネタや、映画のパロ、MJネタなど
    盛りだくさんに入っていて、歌舞伎未経験でも、ゾンビ好きならかなり楽しめると思う。

    今までの歌舞伎の常識を覆してる気がする。
    単に現代風の言葉を話す、普通の歌舞伎と思って見てたら、クサヤがしゃべるし(笑)
    しかも、クサヤ着ぐるみとか…着ぐるみ閉じた後に、また笑ってしまった。
    歌舞伎で、あんなに笑ったのは初めてかもkyu

    ただ、歌舞伎座に来るお客さんは、ゾンビやグロに不慣れな方が多いように思うから
    前方席の人はきついかもしれない…と心配になった。くらいに、ゾンビクオリティ高し。

    ゾンビ好きという視点から観ると、脚本、演出などすべて含めて、かなりの高評価。
    とある新聞の投書欄では、かなり酷評されてたし、伝統ある歌舞伎に…と思う気持ちも
    わからなくはないので、賛否両論あるのも頷ける。
    (ゾンビというより、あからさま下ネタが批判のせいな気もするけど)

    あくまでも色物な作品として受け止めつつ、今まで歌舞伎に興味がなかった人や
    若い世代が歌舞伎に興味を持つきっかけになればイイなと思う次第。

    笑いを取りながらも、ゾンビルールはしっかりと守ります。
    ゾンビ騒動の中、ゾンビを倒すべく陰陽師や人斬りを呼びますが
    ゾンビにはありがたい御札も、腕や足を切り落としても無効。
    結果、陰陽師ゾンビ、忍者ゾンビなど、様々なゾンビが…(笑)

    このゾンビは、不慣れながらも言葉を話すし、一人一人個性があって、
    なんとなく「ランド・オブ・ザ・デッド」のゾンビに近い気がする。
    マサキ的には、話すゾンビや個性のあるゾンビは、好きではないですが
    この作品に限り、これもありだなと思えました。

    歌舞伎の華やかな舞台や、中村七之助さんの華麗な女形に見惚れながらも
    その脚本は、まるでジョージ・A・ロメロのゾンビ精神のようであり
    ゾンビを含む人間ドラマに、見事に引き込まれた。
    やはり、怖いのは屍人ではなく、生きた人間なんだ…という結論にいきつくのも同じ。


    また、途中、女子高生のような(ノリが)お奉行様が、ゾンビを裁こうとするも
    魂の死をもって死とするか。肉体の死をもって死とするか。
    裁きの判定はそこにかかっているのだという。
    マサキはゾンビとの共存は反対派、肉体が死んでいる以上、腐るし…。

    余談ですが、中村獅童さん演じる和尚さん。
    最初に流れるテロップで、「和尚、実は死神」と書いてあって、そこでネタバレ!?
    となったけど、話が進むに連れて、すっかり忘れてたので、ネタバレしても良いくらい
    どうでも良い設定だった。獅童の無駄使い(笑)

    また、背景の絵は、しりあがり寿さんの絵で、なかなか怖い絵なんだけど
    アップで映った時に、屍人の横に「プー」とか書いてあって笑えた。不意打ち。

    ゾンビ以外の登場人物も、なかなか個性に溢れてて、どの人も良い味出してます。
    個人的に、今は亡き、坂東三津五郎さん演じる、四十郎先生が好きだ。
    話の後半でも、良いとこどりの人です。常に顔が、一番自信のある角度になっています。


    歌舞伎が大好きで、ゾンビを全く知らない人にはお勧めできませんが…。
    歌舞伎は苦手だなぁ(´Д`)σという人でも、ゾンビが好きな人にはお勧めします。
    楽しめて、そして少し考えさせられて、ちょっと泣ける(?)かもしれない作品です。


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    | ゾンビ | 18:52 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark
    マサキさん,お久しぶりです。
    しばらく音沙汰なしでしたので,白い防護服の人たちの手でどこかに隔離されたのかと思っておりましたがどうやらお元気そうで何よりです。(^_^)

    ところで今回のお題は,なんと歌舞伎ですか!
    いやァ,これは驚きました。
    ゾンビ物にこのような切り口があるとはビックリです。
    ゲームの『バイオハザード』なんかはすっかり定着して,ゾンビと言えば映画やゲームといったオモムキなのですが歌舞伎とは意外でした。
    どうやら,かなりゾンビに関してよくわかっている方々の労作のようですね。我が国には『東海道四谷怪談』をはじめとする“怪談”モノの文化がありますのでこのような題材に関しても比較的に寛容といったところでしょうか。
    このような斬新で新たな試みには拍手を送りたいですね。

    ところで,マサキさんにおかれましては,これまでの数ヶ月間相当な本数の諸作品をご覧になっているんじゃないかなァ,なんて思っているんですけど。(^_^)
    | snowman | 2015/09/15 10:33 PM |
    大変ご無沙汰しております、snowmanさん(・ω・)

    そうなんですよ、実は隔離されていたので…
    ハーブを栽培したり、狼と鷲のエンブレムを取ったり、銅像を動かしたり、絵画を順番に並べてドアを開けて、脱出してきました!
    元気にやっています、ありがとうございます!

    ゾンビ好きな宮藤官九郎さんが手がけた作品ということもあって
    歌舞伎だけど、今までにない題材の斬新で新しい歌舞伎でした。

    それもあってか、ゾンビ発生後の流れも映画のようでした。
    くさやの名産地である新島で、クサヤによりゾンビが発生して
    島民が次々とゾンビになり、かろうじて残った島民は船で江戸に逃げるのですが
    一人の島民が怪我をした愛犬を船に乗せて、半助が止めるのも聞かず強行したため…
    お察しの通り、途中で犬が発症し、船上でゾンビ発生、そのまま上陸し、大江戸パンデミックです。

    蘇る死者(幽霊)という意味では、四谷怪談も同様なので、
    受け入れの基盤は、もともとできているのかもしれないですね。
    日本神話になりますが、ゾンビという意味では、我が国にはイザナミのお話もありますし。

    劇場へ足を運ぶ回数自体は落ちていたのですが。
    TSUTAYAの「10作品レンタル1000円」を利用したりしていたので
    結果的に、前よりも多く観ていました(笑)
    機会を見て、ブログにアップしていければイイなと思っていますヽ(・∀・*)ノ
    | マサキ | 2015/09/19 7:29 PM |









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