セルビアン・フィルム
制作年:2010年
制作国:セルビア
上映時間:104分
原題:Srpski Film
配給:株式会社エクリプス
監督:スルジャン・スパイソイェヴィッチ
※20歳未満の方はご覧いただけません
本作は、20歳未満の方はご覧いただけません。
本作品には、倫理的にも表現的にも最悪の描写が含まれております。
20歳未満の方には、決して、お見せできません。
また、20歳以上の方であっても、心臓の弱い方や、
体調の優れない方のご鑑賞はお勧めできません。
くれぐれもお客様、各自の責任においてご鑑賞下さい。
『セルビアン・フィルム(公式サイト)』
正直、映画館で、上記の注意書きを見た時は、またハードルあげおってww
とか思っていたのですが、映画開始して直ぐに、この注意書きは、
決して大げさではないことに気づいた。
結婚前の友人を誘ったことを心の底から、後悔した。
マサキの性癖等を疑われかねない…と思い。冷や汗ダラダラもんでした。
上映終了後に、お友達の縁を切られてしまわないかマジで不安になった。
正直なところ、この映画を観た直後は、もー1年くらいエッチしたくない…と思った。
ものすごい勢いで、食欲と性欲が減退していった。特に性欲。
お恥ずかしい話ですが、途中で、スクリーンから目を逸らしました。
でも、となりに座っていた、中年男性も目をつむっていた。おじさん可愛い…
前方の列に座ってた男性が、クライマックスの残虐シーンで身を乗り出して観ていて
こーゆう方とは、お付き合いしたくないと思った(自分を棚に上げて)
不快な表現があると思うので、そのような表現が苦手な方は、
以下のレビューの閲覧はお控えください。あと、アグネスも読むの禁止な!
児童ポルノとか、ファックとか、生理的に受け付けない方は、鑑賞しないことをお勧めする。
トラウマになると思います。
あと、個人的に、童貞…というか未経験の人はやめたほうが良いかな。
夢のある初体験をしていただきたいので…orz
<ストーリー>
ミロシュは元ポルノ男優のスター。
ポルノ男優時代は、数々の女優をイカせ続けた、加藤鷹のような男だった。
現在は引退し、美人な奥さんと幼い息子を愛する平凡な家庭人になっていた。
そんな彼のもとに、昔なじみのポルノ女優からの呼び出しがあった、
彼女から、俳優の仕事をやらないかと誘われる。
その仕事とは、外国市場向けの大掛かりなポルノ映画であり、
かなりのギャラがもらえるという。
進学を控える息子がおり、収入に困っていたミロシュは、その話に興味を持ち、
引き受けることに。
高級車のお迎えが来て、ある大豪邸に連れて行かれる。
その豪邸から謎の男(怪しい男)が登場する。
ヴィクミルと名乗る男は、ミロシュを絶賛しながら、こんな話を始める。
「私には大金持ちのクライアントがいて、彼らの嗜好を満たす
芸術的なポルノ映画を撮りたい。そのためには貴方の出演が絶対なのだ!」と。
具体的な内容の話もなく、ミロシュは高額な報酬に釣られ契約書にサインしてしまう。
これが、悪夢と狂気な世界への入り口であった……
ちなみに、日本公開版はノーカット版です。意外に、日本は規制ゆるいんで。
このノーカットは、エロに大してではなく、「倫理的な部分」について。
たしかに、海外であの部分を上映したら、発禁もんですわ。
それはなにかというと、⇒ 新生○ポルノ
基本、文字は伏せないワタクシですが、これは伏せる。気持ち的にね。
性癖にはおおらかなマサキですが、このシーンには吐き気を催した。反吐が出る。
何が、胸くそ悪ぃかって、世の中には、実際に、この映像で興奮する輩がいるということだ。
最初に、今まさに赤ん坊が生まれるという感動的なシーンが始まり
産声を上げて誕生した次の瞬間には、どこの誰とも分からない
頭に袋を被った大男にその体を汚され、産声は断末魔へと変わる…
分かるよね!隣に座る友達をこの映画に誘ったのはマサキですよ!
この新生○ポルノで始まる映画に、わざわざ誘ったのはマサキです!
友人は、この瞬間、マサキをどう思っていたのか…すごい嫌な汗をかいた
確かに、世の中には、自分の幼い子供に売春させたりする輩もいる訳で
実際にも、この映画みたいなことがあるンだろうとは思う
そして、マサキの給料からは考えもつかない程、高い金を払ってでも
それを観たいという輩が存在もしているはずで。
そう思うと、本当に吐き気が込み上げるし、胸糞わりぃ。
この映画で、初めて、セックスとファ○クの違いを知ったわ。
映画の中のは、ほぼファックだな。
でも、何が怖いかって。
もし、もし自分がこの映画の何かに、興奮を覚えたら?反応したら?
そうなったら、どーしよう…という不安も付きまとう訳で。
この映画を観ているあいだに、相当いろんな葛藤があった。
こんなにマサキを胸糞悪ぃ気分にさせ、あまつさえ性欲まで減退させ
友人を失うかもしれない!という危機まで与えても、こんなもんは、ほんの序の口。
後半に出てくる近親相姦シーンも、衝撃的だった。
近親相姦なんて、この手の映画では、別にそう珍しくもないものではあるけど
そこに至るまでの道と、その時のシーンが衝撃的だったせいで、こっちの精神は瀕死。
薬のせいとはいえ、目の前のシーツをかぶせられた子供を後ろから犯すとか…
いい感じで犯していたら、シーツがずれそれが自分の息子(未就学児)だと気付くんだから
息子を犯す自分の横で、袋をかぶった男が犯していたのは、自分の妻で
そして、そしてその男は……
マサキのセルビアという国へのイメージに、この映画が一つ加わった。
セルビアという国については、学校の授業以外の知識がほぼないけど
もうセルビアには行こうとは、とてもとても思えません。
つーか、この映画のどこを観たら、セルビア行きたいとか思えるのか…orz
「セルビア料理食べに行こうぜヽ(・∀・ )ノ 」
「セッ、セセセセせセルビア…!?い、いや、怖い!。・゚・(ノД`)・゚・。キャー」
とかなるもん。
友人も「セルビア怖ぇー!」ってなってたし。
きっと他の鑑賞者も、けっこうな割合で同じ気持ちだっただろう。
でも、そんな過激なシーンに目を奪われてしまいがちですが
映画自体は、構成とか脚本は、すごく良かった。
主演もつとめたこの監督は、ただの悪趣味な男ではない。
最初の静かな出だしから始まり、始まった不可思議な映画製作に
何かがおかしい変だ…と主人公とともに思いながらも、撮影は進み。
不気味な学校、泣く女、子供、暴力…と過激な内容に反し、静かなシーンが続き
あの胸糞わりぃシーンから、スイッチが入った様に、俗悪描写のオンパレード
どんどんと加速していく構成は、メリハリがあり映画に引き込まれた。
薬で記憶が朦朧としていた主人公ミロシュが、フラッシュバックのように
記憶をさかのぼって、悪夢のような出来事を思い出すシーンの展開は
すごく計算されていて、隙もなく、目が離せなかった。
最後の最後のシーンは、予想外な結末で、ぞっとして鳥肌がたった。
主人公が監督の家を訪問した、あのシーンを観ていたのに、うっかりしてた。
やられたわ…監督め…
最後の最期まで見て気付いた、あの怪しい監督ですら、この理解不能で悪趣味で
低俗なポルノ映画の演出に華を添える、ただの『監督』という登場人物だということに。
なんというか、自分の死までが話に盛り込まれていたのなら、見上げた監督根性だ。
あんな死に方、映画のためとは言え、マサキは嫌だ><
特に、誰かにオススメはしない映画です。
決して悪い映画ではないんだけど、良識や常識を捨てないと見られないかも。
オススメはしないけど、映画としては非常に映画らしく、構成も内容も面白いので
この手の映画制作を考えてる人は、観ても良いかもしれない。
なお、お友達には縁を切られずに済んだことを報告しておきます。
上映後に、そっこーで平謝りしたけど、友人は、もともゾンビやバイオや
怖い映画が好きなので、特に問題がなかった。良かった
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評価:
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