飼育の部屋
制作年:2002年
制作国:日本
上映時間:105分
配給:バイオタイド
監督・脚本:キム・テグワン
出演:小沢和義、櫻井真由美、山口祥行,、鈴木一功、遠藤憲一、 根岸季衣
手紙が始まりだった。
手錠でつながっていた。
郵便配達員の異常な愛情―――監禁された少女の589日間。
たまに、邦画を観てるかと思えば、コレかよ…( ´_ゝ`)
と言われてしまいそうですが、コレです。
レビューしようかどうか、色々迷ったのですが(内容的に)
意外にも(予想通り?)レビューしている方が少ないようなので、します。
『飼育の部屋』(公式サイト)
この映画は、『完全なる飼育』シリーズの類似作品ということで手に取った1本で
主演が小沢和義さんだったから観た、というだけの本命ではない作品でした。
『完全なる飼育』は、実際の事件を基に書かれた、松田美智子著の官能小説
『女子高校生誘拐飼育事件』が原作の映画です。
『飼育の部屋』も、男が女性を拉致監禁するという点では、同じ設定です。
ただ、結末や個々のエピソードは異なります。
社会問題になった“女性拉致監禁事件”を『完全なる飼育』とは
また違った、新たな切り口で描いた映画。
ただ、拉致監禁、ダメ・絶対!ヽ(`Д´)ノだから、真似しないように
そして、防犯には十分に気を付けてください。
(以下、ネタバレあり。ラストのネタバレなし)
------------------------------------------
<ストーリー>
実直な郵便配達員・佐川松男(小沢和義)は、一人住まいの短大生・
鈴木まどか(桜井真由美)を拉致監禁する犯行計画を密かに、練っていた。
彼女を監禁して、二人の間に、「完璧な愛」が芽生えるのを待つ。それが彼の目的。
松男は、郵便配達員である立場を利用し、町内の郵便物を全てチェックし
まどか宛の郵便物を見つけると、中を開封し中身を読んでいる。
そうして得た、まどかに関する情報をパソコンに、データ化し保存する。
そして、いよいよ計画の実行の日。
松男は、母の入院を口実にして、仕事を欠勤した。
郵便配達員の格好になると、配達を装い、まどかの自宅を訪問。
出てきたまどかに、スタンガンを当て気絶させると、アリバイを作り
松男の自宅へと拉致する。
気が付いたまどかに、松男は「一緒に暮らそう」と
そして、まどかの監禁生活が始まる。
手錠で拘束したまどかを部屋に残し、松男はいつも通り
郵便局へと出勤する日常を続けていく。
まどかは、松男の隙を見て、逃げ出そうとするも、そのチャンスは
なかなか訪れず、上手くいかない。
部屋の中を眺めていたまどかは、本棚にある一冊の本を発見する。
それは心理学に関する本で、そこには「人質が誘拐犯に
信頼や愛情を持つことがある」と書かれていた。
そして、まどかはある決意をする―――…
------------------------------------------
教訓:配達員と接する時にもチェーンはかけたまま。
特に若い女性は、最近は男の子も危ないかもしれないけど
チェーンは外さずに対応した方が良いと思う。
最初に、インターホン越しに確認すれば、もう完璧。
でも、ナタとかでチェーンをゴリゴリされる恐れもあるので
ドアからは、若干離れてね!オヤシロサマー。・゚・(ノД`)・゚・。
この映画のメインテーマは「ストックホルム症候群」です。
松男の部屋で、まどかが見つけた心理学の本に、書かれていたのは
まさに「ストックホルム症候群」の内容です。
「ストックホルム症候群」は、犯罪被害者が犯人と一時的に、同じ空間で
過ごすことにより、好意や同情を抱く、いわゆる依存感情のこと。
実際に、犯人と結婚した被害者がいたり、誘拐された女性が数ヵ月後に
窃盗団に加わっていた、ということもありました。
まどかは「ストックホルム症候群」という依存感情の存在を知ってしまうので
上の例のように、犯人と信頼関係を結び、同じ結末になるかどうかは…
映画全体の質で言うと、低予算の映画らしい作品と言える。
映画の舞台も、郵便局・まどかの部屋・松男の部屋などがほとんどだし。
その分は、主演の小沢さんや、相手役の桜井さん、脇を固める
俳優さん達の演技力によって、補われているので問題ないかと思います。
映画を最後まで観て、この二人(特に松男)は、ただどうしようもなく
不器用なだけなんじゃないかと思った。
孤独すぎて、人に想いを伝える術を知らないだけなのかも。
だからと言って、拉致監禁はただの犯罪で、絶対に許されることではない。
もっと他に方法はなかったのか、拉致監禁じゃないとダメだったのか。
そう松男に、こんこんと説教してやりたい…(((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・
何故、松男が拉致監禁したのが、まどかだったのか?
松男とまどかの間に、本当に「完璧な愛」は生まれたのか?
その答えは、映画の最後で判明します。
意外と言えば意外な最後でした。
松男のその後は、『飼育の部屋〜終のすみか〜』へと続いていく訳ですが↓
まぁ、DVDジャケットを見れば分かる通り。
やべぇ、こいつ全然反省してねぇ…
人によっては、ただのピンク映画(官能映画)という感想もある。
そこは、否定しない(´・д・)y−。.。o○そういう見方もできるから。
『完全なる飼育』シリーズは、女優が脱いで、濡れ場を演じるというのが
見所の一つでもありました。
類似作品の「飼育の部屋」でも、主演俳優・女優ともに景気良く脱いで
様々な濡れ場と、裸体を見せてくれます。
ベッドの上、海岸、バスルーム、畳の上と…散々やってます。
濡れ場Lv.としては、普通の映画にしては生々しい本番風で
オカズとして観るには、普通にAVを観た方が良いレベル。
桜井真由美さんが好きという人なら、お勧めできます。
今時の女の子にしては、小振りな胸で、妙にリアル。
桜井さんに関しては、DVDのインタビューでご本人も語ってますが
「松男がまどかを観ていない時」の演技に、注目して鑑賞すると、面白いと思います。
松男がまどかを観ていない時に、浮かべるまどかの表情は意味深。
単純に喜びからの微笑なのか、してやったりとほくそ笑んでいるのか…
よろしかったら、ぽっちと一押しを→
評価:
キム・テグワン ハピネット・ピクチャーズ ¥ 4,402 (2003-02-21)
Amazonランキング:
36872位
桜井真由美が貧乳/微乳で、普通っぽくて良い どこにもない愛の世界 萌える |