アンチヴァイラル
あなたのすべてに感染したい
制作年:2010年
上映時間:108分
原題::Antiviral
制作国:アメリカ、カナダ
配給:カルチュア・パブリッシャーズ、東京テアトル
監督:ブランドン・クローネンバーグ
こんばんは、149日振りに更新しました、マサキです…orz
本日、無事に仕事収めができたので、更新しています。
言い訳ですが、舞台観劇の方に現をぬかしておりました。
あとは仕事&ゲーム、妹の結婚準備などなどで、更新を超停滞させていました;
(ケッコンと漢字変換したら、『血痕』『結魂』と変換され、地味にダメージを受けた今)
おかげで、毎年恒例のUSJのバイオハザードのアトラクションにも参加できずでした。
⇒『ラクーンシティの歩き方(2012)』
『リアルにラクーンシティの歩き方 バイオハザード・ザ・リアル(2013)』
来年の抱負として、2015年はせめて月1〜5は更新したいと、囁かに決意。
したところで、2014年最後の更新をして、締めくくりたいと思います。
予告を見てからずっと気になってた血液映画。
主役をユニセックスな女性だと思い込んでたけど、映画を観て男性だと気付いた。
美貌のハンナ・ガイスと、彼女に細胞レベルで執着する女性注射技師の
こう、百合的なお話かと思ってたのに!別に、残念だなんて思ってない。ほんとうだ。
近未来、
セレブのウィルスをマニアに注射するというルーカス・クリニックで働く、注射技師のシド。
シドは、希少価値の高いセレブのウィルスを自分に注射して、外部に持ち出しては
闇マーケットに横流しするという違法行為に、手をそめていた。
ある日、完璧な『美』を持つハンナ・ガイスが、原因不明の病に冒されて死亡する。
その直前、ハンナから直接採取したウィルスを自らに注射していたシドも
異様な幻覚症状に襲われる。
ハンナを死に至らしめたウィルスの唯一の宿主になったシド。
その頃から、何者かに追われ始める…。
DVDレンタルして、さらに2回観てしまった…これはとても俺好み
ウィルス、血液、異様な幻覚、カニパリズム、体調不良、粘膜、白と赤…
なにが自分のツボなのか良くわからないんだけど、総合的にみて俺好み状態だった。
全体的に、白基調の部屋など無機質な空間が多く、血の赤がそれはもう良く映える。
赤い血液も含めて、一つの絵のようなアートみたいな場面が多い映画。
あの白い空間には、ファニーゲームUSAみたいな印象をずっと受けてた
内容は全く異なる映画だけど、金髪の役者も相まって思わず連想した。
白いシーツに赤い血、白い肌に吐血、細胞の採取…とか、とにかく血液血液血液。
血がダメな人とか、注射する場面を直視できない人は、観られない映画だと思う。
しっかりと見せる系の映画なので、唇や腕にぶっすりと注射する場面も
もちろんアップでしっかりと見せてくれる。
ルーカス社に訪れて、憧れのセレブの病気に、感染したいと希望するお客様や
セレブの細胞が混ざった培養肉を食べたりする人々は(これカニパリズムじゃね?)
さしずめ、セレブに執着しすぎて、細胞レベルで交じり合いたいといったところだろうか。
まぁ、好きな人や芸能人の身につけている物が欲しいとか、歯ブラシが欲しいとか
鼻をかんだティッシュが欲しいなぁ…というののとても行き過ぎた結果だと思う。
マサキもわりとマニアな方だと思うし蠍座AB型だし?(全国の蠍座AB型の人ごめんなさい)
気に入ったものに執着する気質だとも思うけど…セレブのウィルス欲しいとかこれは理解し難い。するつもりも全くないけど;
完璧な美をもつハンナに執着している若者が、ハンナから採取した
口唇ヘルペスのウィルスを注射してるのも生理的には…うぇぇ(;゚Д゚)エエー
なんだかセレブ本人が好きで、本人を手に入れるのが難しいから…細胞をというよりも
ほんとは本体じゃなくて細胞自体が目的なんやろ?ん?と思えてきてならない。
本人とキスできないから、あえてリコーダーを舐める。のではなく。
『リコーダーを舐める』という行為自体が目的で、それに興奮する。
という感じというか。って、なに言ってんだ自分…orz
最初は気持ち悪いという、自然な嫌悪感を持って観ていたのに、映画の後半では
だんだん世界観に引き込まれて、最終的に、細胞や血液を取り込むその行為が
エロティックに見えて来たり…末期だな
途中、ハンナの主治医が出てきて、まともな人種かと思いきや、実は腕にセレブの皮膚を移植していて、「セレブの皮膚を腕に移植すると安心する(*´Д`)ハァハァフンフン」とか言ってきたりして、立派な変態紳士である。
そういえばこいつ、実写版「北斗の拳」のリュウケン役を演じていたな…
といらん記憶まで蘇ってくる始末。
血液が苦手な人、カニパリズムに嫌悪を感じる人は観るのをやめたほうが良いかも。
マサキも食欲がややなくなった、肉を美味しく食べられない予感
異様な幻覚も、なんか血ダラダラで意味不明で怖い…
救いは話が面白いことと、役者が美しいことくらいだろうか…
女性と勘違いしてしまった主役のケイレブ・ランドリー・ジョーンズは
男性と知ってからも、ふとした表情や仕草が女性的で綺麗な役者さん。
彼の病的で神経質な感じや、体調悪い演技が上手すぎて、映画が進むにつれて
徐々に徐々に彼の体調が悪くなっていくのが、伝わってきてすごく不快だ。
最終的に、杖をつかないと歩行困難なレベルで廃人一歩手前のようになっていて
21歳にして、体調不良の演技に鬼気迫るものがあった。
わりと感情の起伏がない淡々とした役柄なので、すごく抑えて抑えて演技をしているのに
最後の体調不良MAXで暴れるシーンや、セレブの血にはぁはぁ興奮してる時とか
普段抑えているだけに変態ぶりが、より華麗に際立ってた。
個人的には、体温計を口に加えてぶーたれた表情してるのがツボ。可愛い。
この映画のブランドン・クローネンバーグ監督は、名前を見ればわかるとおり
デヴィッド・クローネンバーグ監督の息子な訳ですが、血は争えないというか…遺伝なのか…
父親は内臓怪物系だけど、息子は血液細胞系みたいな。
最後は、シド目線で見て、ハッピーエンドだと個人的には思いました。
理解不能な幻覚も謎も、最期まで観て、納得して、すっきり落ち着いた。
マサキの貧困なボキャブラリーでは、久しぶりの更新ということもあり
なかなか上手くお伝えすることができませんが。
『アンチヴァイラル』は、独自の世界観があり、また一貫した雰囲気づくりとテーマを持った、上質なサスペンスミステリーなので、血液好きな人、クローネンバーグ監督好きな人は
一見の価値ありだと思います。
2014年、『毎日がかゆうま』を読んでくださった方、ご訪問してくださった方
本当にありがとうございます。大変大変感謝しております(* ´艸`)
こんな149日も更新しないブログではございますが
また来年も、お付き合いいただけたら、最高に嬉しいです。
2015年も、皆様にマサキに、素敵な映画との出会いがありますように!
ではでは、皆様良いお年を!(´∀`○).:+
JUGEMテーマ:映画
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