B級ホラーから、劇場新作映画まで、気ままな映画レビュー。たまにネタバレあり。
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パイレーツ・ロック
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    JUGEMテーマ:映画


    制作年:2009年
    制作国:イギリス
    上映時間:2時間15分
    原題:THE BOAT THAT ROCKED
    配給:東宝東和
    監督・脚本・製作総指揮:リチャード・カーティス
    レイティング:PG12

    NO MUSIC,NO LIFE!!
    NO CINEMA,NO LIFE!!
    NO ZOMBIE,NO LIFE!!


    ===========================
    <ストーリー>

    1966年、イギリス。
    当時、イギリスのラジオ局と言えば、「国営放送BBCラジオ」のみ。
    そのBBCが一日に流すポップ・ミュージックは、法規則により
    わずか45分だけだった…

    もっとロックを聴きたい!もっと聴かせてぇ!
    そこで、世界で一番クールなチャンネル“ラジオ・ロック”が誕生した。

    放送局は海上の1隻の船。
    法律が適用されない領海外に停泊した船から、電波を飛ばして放送する海賊ラジオ局。
    国民の半分が、この海賊放送のリスナーだ。

    「俺達は、1日24時間、死ぬまで放送する」

    そこでは、個性的で型破りな海賊DJ達が
    24時間ロックを鳴らし続けていた。

    その船に、ドラッグと喫煙で高校を退学になった
    カール(童貞※)が更正のためやってくる。
    ※ただし、超絶美形のイケメン。

    その頃、政府の大臣ドルマンディは、風紀を乱す海賊ラジオ局の存在を
    苦々しく思い、海賊共をぶっつぶすための策を考えていた。

    ===========================



    さすがイギリスの作る映画、最高にCoolな映画だった。
    あと、できれば2回は観に行きたいかなてれちゃう

    笑えて、キュン(!?)ときて、ドキドキハラハラして、ほろっと泣けて、最後はHAPPY!ポッ

    最初は「ロックをテーマ」にした映画と聞いてたから、観に行くつもりはなかったンだけど
    ロックをテーマにした映画って、失敗も多いし(マサキの感性とは合わないという意味で)
    DE・SU・GA☆公式サイトを見て、行くことにした。

    公式サイト⇒『パイレーツ・ロック』



    そして、映画開始5分で、面白い映画であることを確信。
    映画開始15分で、サントラを買うことを決意。

    60年代ロックの名曲が、50曲以上使われてて、すんごい豪華盛りだくさん。
    曲名やアーティストを知らなくても、聞けば「あぁ!」と思うような曲ばかりだと思う。
    サントラには、36曲が収録されてる。

    映画鑑賞中、無意識のうちに、体がリズムを取って揺れていることに
    Σ(°Д°;≡;°д°)はっと気が付くこと、数回(←けっこう不審者)。

    体の揺れを止めても、足とか指とかで、リズムを取らずにはいられないし
    ふと口ずさんで(勿論、声は出さずに)たり…
    とにかく、じっとして観ることが難しい映画だった。
    立って観たいというか、クラブとかで流して、踊りながら観たい映画。

    60年代を生きてた人には懐かしい、それ以降の世代には新鮮に映るかもしれない。
    マサキは60年代を生きてない世代ですが、洋楽に傾倒していた中学時代を思い出した
    英和辞典を片手に、必死で歌詞を訳してたのが懐かしいっス。
    英語の成績は3だったけどね…はは……orz

    これは、1962年当時のイギリスで、実際にあったことを映画にしたもので
    モデルとなった伝説の海賊DJ達も、ちゃんと存在してたりする。

    海岸から3マイル(約5km)離れると、イギリスの法律は適用されない。
    が、1967年に法律が改正され、結果、イギリス国民が海上放送のスポンサーになったり
    物資提供したりなどが、違法となってしまい。
    1967年8月14日の午後3時に、海賊ラジオ局レイディオ・ロンドンは放送を終了。

    Youtubeで検索すると、その時の報道を見ることが出来るので
    興味がある人は、一度見てみるのも良いかも。
    音楽を愛する人間には、これ以上ないくらい悲劇的な出来事。


    「レイティング:PG12」となっていますが、グロいシーンは一切ないです。
    ただ、ちょっとシモネタが多い、そこまで下品でもないけど。
    【PG12】12歳未満(小学生以下)の鑑賞には、成人保護者の助言や指導が適当。

    まぁ、マサキなら、「正しい避妊」と「コンドームの使用方法」を指導するよ。

    伝説のDJギャヴィン↑のジョークを信じて、使用済みのゴムを水で洗って
    再利用してしまうかもしれないから(笑)エコだけど、危険だぞ。

    付き合い初めのカップルは、奴らのシモネタに、ちょっと気まずくなるかもだけど
    ちょいHなシーンで気まずくなるのは、映画デートの醍醐味だから、問題なしイケテル

    登場人物も、キャラが立ち過ぎてて、狭い船内で窒息しそうなくらい面白い!
    中でも気になったのは、マーク。

    「地上で最もセクシーな男」DJマーク。
    いるだけで、女を虜にしてしまう無口な男。
    途中から、小栗旬にしか見えなかった。イギリスの小栗旬。
    いつでもどこでも革パン、甲板で日光浴中も革パン、溺れそうでも革パン。
    DJのくせに無口なので、台詞ほぼなし。


    他にも、デブだけど美形(笑)なDJとか、通称“夜明けの散歩者”など色々いる。
    観に行くか迷う場合は、公式サイトを覗いてみるのも良いかも。
    宜しければ、ぽちっと一押しを→ブログランキング・にほんブログ村へ人気ブログランキングへ
    評価:
    ジェネオン・ユニバーサル
    ¥ 2,886
    (2010-03-25)
    Amazonランキング: 564位
    音楽への愛に満ちた映画
    映画としてはほぼ満点。けれどロック・ムーヴィーとしては・・・。
    ハッピーな映画!

    | ヒューマン | 00:29 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark
    私は猫ストーカー
    0

      製作年: 2009年
      製作国: 日本
      日本公開: 2009年7月4日
      上映時間: 1時間43分
      配給: スローラーナー


      『私は猫ストーカー』を観てきました!猫

      しかも、やってしまいました…人生初の途中入場〜冷や汗汗
      名古屋シネマテークに数年振りに行ったせいか、迷子になってしまい;

      「いま、今9番出口に居ます。辿り着かない助けて!。・゚・(ノД`)・゚・。」
      と映画館に電話して、そこからの道順を教えてもらったのに、また迷った。
      お前は、良牙かと…サイバスターのマサキかと、地球一周するのかと…orz

      でも、ふと前を急ぎ気味に走るご夫婦を見付けて、きっと猫スト観に行く人だ!
      と思い走って追い掛けたら、無事に映画館に到着した!拍手
      途中入場禁止のとこもあるので、即座に受付で確認。

      マサキ「途中入場できますか!?。・゚・(ノД`)・゚・。」
      店員さん「大丈夫ですよ。ただ、ほぼ満席なので、席空いてなかったら補助席使ってね?」

      ほぼ満席!?ただいま、平日の午前10時半なんだけど!?Σ(´Д`lll)
      連休明けの平日映画館を満席にするとは、猫つぇー!汗

      途中入場の何がイヤって、迷惑かけるのもだけど、目が暗闇に慣れないのがイヤバッド
      座席のあるトコの段差が見えずに、登れなくて、あぅあぅ悲しいしてたら
      手前に座ってたご婦人2人が、席を退いて奥に入れてくれました。
      「大丈夫大丈夫」「暗いからねぇ」とか、声まで掛けてもらって
      くそ恥ずかしい!(〃▽〃)よっぽど、テンパってたんだろうなぁ…

      ありがとう!名古屋シネマテークにいた皆さん!
      猫好きに悪い人はいないンだな猫、って思ったさ。


      --------------------------------------------
      <ストーリー>

      イラストレーター志望のハル(星野真里)の日課は、ひたすら猫の後を追いかけること。
      彼女のアルバイト先の古書店には、チビトムという名前の看板猫がいて、
      ご主人(徳井優)と奥さん(坂井真紀)にかわいがられている。

      そんなある日、突然チビトムが行方不明になり、半狂乱になった奥さんまで
      姿を消したため、ハルは近所で猫探しを始める。

      --------------------------------------------


      ゆっる〜い映画だった。良い意味で。
      ゆっる〜いストーリー展開。ゆっる〜いリズム。
      こんなに緊張も集中もしない映画は、初めてかも。

      超リラックスして観てたし、左右の人が気にならないくらい。
      まるで自宅のリビングで、猫好きの皆さんと猫動画を見ているような雰囲気。
      面白いシーン(主に猫)で、くすくす笑うのは、『ネコナデ』と同じ。

      最初の方で、ハルタンがストーキングしたライオン猫

      あまりのセレブっぽさに笑ってしまった、皆もくすくす笑ってた。
      なんてゆー種類だよ!と、心の中で突っ込むワシ。

      『ネコナデ』とは、また違った趣の映画だった、あっちは猫メインというわけではないので
      特に猫が好きではない映画好きな人にも、お勧めできる映画であった。
      対する『私は猫ストーカー』は、猫好きによる猫好きのための猫大好きな映画なので
      猫好き以外には、あんまりお勧めしようという気がおきない。
      それくらい、猫大盛り猫だった。

      この映画の感想は、「猫」だった、でもう良いンじゃないでしょうか?
      だって「猫」だったし。ほんと「猫」なんです、くどいようだけど猫
      映画の感想というか、観て来た猫に付いてしか書けない。

      もちろん、それなりに、ハルタンにも元彼のこととか悩みはあるし
      奥さんと旦那さんが、昔の恋人のことで、すれ違ったりもする。
      それなにり、事件も起こるし、ちょっとした変化もある。
      それでも、やっぱり猫猫なんだよね(何が)。

      『私は猫ストーカー』には、僧侶らしき男や猫仙人など、個性的な登場人物が出てきますが。
      マサキのお気に入りは、猫ストーカーのハルタンをストーカーする鈴木君です。
      演じるのは宮崎将くん、誰かに似てると思ったら、宮崎あおいちゃんの実兄だそうだ(納得)


      そのストーカーの鈴木君が、ハルタンから、野良猫と仲良くなるための秘伝を
      伝授してもらうシーンがあるのですが、このシーンが相当良いラブ

      ハル「秘伝その1!姿勢を低くし、猫を賛美する言葉を言いながら、近づく!」

      言われた通りに、野良猫に接近するも、猫に警戒され、掌をぱしぱしされる鈴木君。
      いたそう…野良猫のフットワーク軽すぎて笑える。

      ハルタン「猫と視線を合わせることは、敵意を表明することです。
      ウィンクして、瞬きは通常の倍!視線は低く!」


      次々に伝授していくハルタンが、すごく生き生きしていたモグモグ
      多分、このシーンが一番ハルタンが輝いてたよ。
      猫好きな人って、可愛いンだなぁラッキーラブ


      今度、野良猫を見かけたら…周りに人がいないのを確認して
      「ハルタン伝授」を実践してみようかと思う。
      その前に、逃げられそうだけど汗


      名古屋での公開は、本日25日で終了ですが拍手
      名古屋シネマスコーレさんにリクエストしたら、きっと『ネコナデ』みたいに
      アンコール上映してくれ……たら良いな♪ヾ(。・ω・。)ノ゙。
      というか、冬にもう1回くらい観て、まったりしたいです


      見逃してしまった猫好きさんは、是非、DVDをレンタルして観てほしい1作です。



      『私は猫ストーカー』公式サイト

      猫猫猫、宜しければ一押しを→ブログランキング・にほんブログ村へ人気ブログランキングへ
      評価:
      マクザム
      ¥ 3,140
      (2009-12-25)
      Amazonランキング: 27536位

      | ヒューマン | 23:05 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark
      17歳のカルテ
      0

        制作年:1999年
        制作国:アメリカ、ドイツ
        上映時間:127分
        原題:Girl, Interrupted
        配給:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
        監督:ジェームズ・マンゴールド

        カミソリは痛い、水は冷たい、薬は苦い、銃は違法、縄は切れる、ガスは臭い
        生きている方が、マシ。


        『17歳のカルテ(公式サイト:日本語)』


        こんなに泣いた映画は、他にはちょっと無いかもしれない…。
        ほんの何でもないシーンでも、気を抜くと涙腺が緩んでしょうがないポロリ
        「17歳のカルテ」は、発作的に観たくなる映画で
        いつも、とつぜん無性に観たくなって、勢いでレンタルCD汗

        この映画の原作は、60年代後半の混乱するアメリカで、“境界性人格障害”で
        2年間療養病院に入院していた経歴を持つ、スザンナ・ケイセンのベストセラーだ。

        映画を観終わった後に、実話をもとにした映画だということを知って
        登場人物達が、みんな無事に退院して、出来れば幸せになっていてほしいと
        心の底から思いました(特に、リサ…ニコニコ

        ------------------------------------
        <ストーリー>

        スザンナ(ウィノナ・ライダー)には、自分の気持ちがわからなかった。


        4日前、彼女はアスピリン1瓶とウォッカ1本を飲んで、病院にかつぎ込まれた。
        自殺するつもりではなかった。何かにいらだっていた。何かが不安だった。
        パーティのことしか頭にない父。すぐに泣く母。
        世の中が見えてしまって、妙に悲しかった。
        高校で大学に進学しないのは自分だけ。
        作家になるつもりだったが、両親には理解してもらえなかった。

        父の友人である医師は、スザンナが周囲の人間を傷つけていると言う。
        そして、両親の了解のもと、クレイムア病院に送られる。
        出迎えたのは看護師長のヴァレリー(ウーピー・ゴールドバーグ)。
        入院同意書にサインしたスザンナは、“自らの意志”によってこの世界へと足を踏み入れた。

        初めて見た患者は、顔に火傷の痕を負ったポリー(エリザベス・モス)。
        両親からアトピーの原因である犬を捨てるように言われた彼女は
        顔の発疹部分にガソリンをかけ、火を付けたのだという。

        ルームメイトは病理性虚言症のジョージーナ(クレア・デュバル)。

        オズの魔法使いが大好きな、空想大好き女子。

        そして、2週間ぶりに保護されて病院に戻ってきたリサ(アンジェリーナ・ジョリー)は
        反抗的でエキセントリックな脱走の常習者。


        24歳で、10代の役を演じるアンジー姉さん…無名時代なのにこの貫禄たらーっ
        あの“ぽってり”とした唇の存在感と、眼力に、ただただ圧倒されるてれちゃう

        いつも個室のドアに“進入禁止”の張り紙をしているデイジー(ブリタニー・マーフィ)は、甘やかされた“パパっ子”で、ローストチキンしか食べられず、下剤が何よりの好物だった。

        若かりし頃のブリタニー、大食症の役なので、ぽっちゃり気味。

        病院では、強制的に睡眠薬を飲まされた。
        部屋は数分おきに安全確認のためにチェックされ、入浴のときにすら監視がつく。
        スザンナの心には怯えと絶望が広がっていった。

        彼女は精神科医ポッツ博士(ジェフリー・タンバー)との初めての面談で、ボーイフレンドの
        トビー(ジャレッド・レト)がベトナム戦争に徴兵されることが、心配だと訴える。
        けれど、なぜ自分がここにいるのか、彼女にはわからない。
        ただ、家に帰ったところで何も変わらないこともわかっている。

        リサはこの病棟のリーダー格だった。
        スザンナは、薬を口の中に隠す方法を教わり、彼女が召集した真夜中のパーティで
        自分のカルテを盗み見た。



        “気分不安定、目標不明確、衝動的、カジュアル・セックス、自傷行為
        反社会性と悲観的態度……”。
        最終的に博士が下した病名は、<境界性人格障害(※)>というものだった。

        (※)【境界性人格障害(ボーダーライン・ディスオーダー)】
        自己のイメージや長期的な目標、どんな友人や恋人を持つべきか
        どんな価値観をとるべきかに、自信が持てない症状をいう。


        ある日、スザンナたちは看護婦に引率されて町へと出かけた。
        アイスクリーム・パーラーに入った時、一人の中年女性がスザンナに近づき
        「一生入院しててね」と吐き捨てるように言う。
        彼女は、以前スザンナが求められるまま肉体関係を持った、父の友人である
        大学教授の夫人だった。
        リサが先頭に立って、彼女らはこの夫人を撃退する。

        翌日、デイジーが退院していった。
        テレビではキング牧師暗殺のニュースが流れていた。
        スザンナがクレイムアに来てから1年がたとうとしていた。
        その日、トビーが面会にやってくる。すぐに彼を部屋に招き入れて抱き合うスザンナ。
        二人だけの時間を作ってやるために、看護婦の部屋チェックを邪魔するリサ。
        1週間後にベトナム出征を控えたトビーは、スザンナに愛を告白しカナダへの逃避行に誘った。

        しかし、スザンナは踏み切れない。彼女にとってリサや
        ポリーやジョージーナは、かけがえのない友人になっていた……。

        (公式サイトより抜粋)
        ------------------------------------

        (以下、ストーリー詳細の記載部分あり)

        定期的に観たくなるこの映画、いつ観ても泣ける。
        これ観てる間に、ハンケチ2枚が、洗濯機行きになりました…悲しい

        この映画の魅力は、ストーリーが良いというのもあるけど、役者全員が
        素晴らしい演技力を持っているというのもある。
        ちょっとしか出ない脇役ですら、実力派で固められている。

        何が凄いって、無名時代のアンジェリーナ・ジョリーの演技だ。
        初めて観た時は、あまりに神がかったリサ役の演技に、鳥肌が立ちっぱなしだった。
        彼女がこの役で、アカデミー賞の助演女優賞を受賞しているのも納得できる拍手

        主演のウィノナ・ライダーも、さすが無声映画の役者だけあって、
        文字通り彼女は、あの印象的な眼で、演技をする。
        彼女の眼は、繊細な仕草は、言葉よりも雄弁に、スザンナの心情を伝えてくる。

        姐さん演じるリサ・ロウ(アンジェリーナ・ジョリー)は
        アンジーの役の中でも、特に好きな人物です。

        リサは、自由奔放で、わがままで、暴力的で、支配的で…まるで女王様女
        それでいて、どこか人を惹きつけて止まない魅力がある。
        だから、スザンナも、リサに惹かれたのかもしれない。

        他の患者達にも、リサは好かれている。
        ジョージーナの元ルームメイトで、リサの親友だったジェイミーは
        リサが病院を脱走して、2週間失踪していた間に、寂しさに耐え切れず
        首をつって死んでしまったくらいだ。

        リサは、確かに女王様のような人間だが、それだけではなく、優しい一面もある。
        アイスクリーム・パーラーで、スザンナが、教授婦人に罵られた時も
        真っ先に、庇ってくれたのはリサだ。
        リサのおかげで、この事態にもスザンナはあまり傷付かず、笑っていることが出来た。

        そんな彼女達の日常風景や、イタズラを見ていると、ここは病院ではなくて
        どこかの女子寮なんじゃないかという、錯覚を覚えてしまいそうになる。
        でも、ストーリーが進行していくと、ここは確かに病院で、彼女達は皆
        心の闇を抱えているンだという現実を突き付けられる。

        ある晩、フロリダに行こうとリサに誘われて、スザンナは病院から脱走をしてしまう。
        フロリダに行く前の宿として、退院して、港の側のアパートに住むデイジーを訪ねる。

        デイジーは、一晩だけなら…と2人を泊めてくれた。
        しかし、リサが真実を暴き立てたため、逃げ場を失くしたデイジーは
        翌朝、『The End of The World』のレコードをオート・リピートでかけながら
        自殺を図り死んでしまう。
        (言葉で人を死においやる様は、まるで、レクターのようだと思った)

        翌朝、デイジーを見付けたスザンナは、泣きながらも電話で助けを呼んだ。
        そんなスザンナとは反対に、リサは「バカな奴」と吐き捨て
        デイジーのガウンから金を盗り、1人で家を出て行く。


        2階の部屋で、デイジーの側に座り込んで泣くスザンナと、階段を降りて外に出ていくリサ
        まるで、今後の2人を対比するような描写だ。

        スザンナは病院に戻り、順調に回復していくが、リサは行方不明のまま時だけが過ぎ。
        スザンナの退院間近なある日、リサが保護され、病院へと戻ってくるが。
        キラキラとしていた眼の輝きはなく、変わり果てた姿のリサがそこには居た。


        スザンナが退院すると知ったリサは、今度はスザンナの真実を暴き立てて
        どんどんと追い詰めていく。

        逃げるスザンナを追いながら、「崖っぷちに立っている人間なんてたくさんいる
        みんな背中を押されたがっているんだ!」とリサは言う。
        だが、実は、色んな人間の背中を押してきた彼女自身が、一番誰かに
        背中を押されたがっていたのだ。

        「不思議なのは、誰も私の背中を押そうとしないことだ!」
        「私の真実を暴けばいい!」
        リサは言葉を吐き続け、追い詰められたスザンナは、望み通り、リサの背中を押した。

        自由奔放で、決して弱音を吐かなかった強いリサ。
        でも、実際は、8年間を病院で過ごし、ここでしか生きられない彼女こそが
        一番、自由ではなかった。

        リサが泣き崩れるこのシーンは、人間の弱さや脆さが、良く伝わってくる。
        人間の多面性を優れた演技力で表現し、観ていて、心を鷲掴みにされたようでもあった。
        以来、マサキはアンジーのファンです。

        この映画は、観た人がそれぞれ悩み考えて、何かしらの「答え」を見つける
        そんな映画なのではないかと思う。
        最近は、日本も大分進んで来たとはいえ、カウンセリングが一般に浸透している
        アメリカよりは、遅れているわけで。
        これを観て、意識が変わる人も居るンじゃないかな。

        なんだか全てに疲れてしまった人、生きることに嫌気が差してしまった人
        落ち込んでいる人、そんな人達にこそ、是非この映画を観てほしいです。


        映画の最後に、後で再会した人も、二度と会わなかった人もいるとスザンナは言っている。
        その再会した人の中に、退院したリサがいてくれれば良いと、強く願う。


        あまりに長くなってしまいましたがたらーっ
        「17歳のカルテ」は、全キャストの素晴らしい演技が楽しめる映画であり。
        ストーリーも人によっては、特に女性や、思春期の子には、強く共感できる映画です。
        この映画を観ることが、ある意味「自分探し」に繋がるのではないかと思います。


        よろしかったら、ぽっちと一押しを→ブログランキング・にほんブログ村へ人気ブログランキングへ

        評価:
        ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
        ¥ 2,680
        (2007-07-25)
        Amazonランキング: 100736位

        | ヒューマン | 01:38 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark
        CARNE 〜カルネ〜
        0

          制作年:1991年
          制作国:フランス
          上映時間:40分
          原題:Carne
          配給:日本ヘラルド
          監督:ギャスパー・ノエ
          レイティング:R-15


          「ATTENTION! …注意!感受性を傷つける危険な部分があります」


          という警告画面から、映画は唐突に始まる。
          自宅で鑑賞していたマサキは、なんぞ…?と思い、意味を理解している最中に
          その「感受性を傷付ける危険な部分」に移ってしまい
          耐え切れず停止ボタンを押しました……orz
          開始、数秒で戦意喪失…oyz

          だってさ、ゾンビ専門だもん、造形物専門なんだもん…本物とか無理。・゚・(ノД`)・゚・。


          「カルネ」は、馬肉屋と、その娘である口の利けない少女を通して、この世へのいらだち
          居心地の悪さ、そして暴発を描いた映画である。
          「カルネ」というのは、フランス語で馬肉のことで、転じて「ふしだらな女」のこと。
          他にも、フランスで好んで食される馬肉の赤さ、安さに対する軽蔑を込めた俗称らしい。

          (以下、ずっとネタバレあり)
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          <カルネの超簡単な筋書き>
          パリ郊外の馬肉屋に女の子が生まれ、母親は子供を父親に委ねて失踪する。
          そして、少女は成長していくが、沈黙の殻に閉じこもり
          生まれてから一度も口をきいたことがない。
          ある日、娘が見知らぬ男に誘われ、スカートに血のしみを付けて帰って来た。
          逆上した父親は、男にナイフを突きつけるが…
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          冒頭の警告画面の後に、流されるのは、馬の屠殺・解体シーンです。

          主人公は、フランスのパリ郊外で、小さな馬肉屋を営む男(名前は語られない)。

          この男には、母もいなければ、妻もいない、誰もいない…娘以外は。
          それ故に、この老いぼれた肉屋の娘の溺愛っぷりは、相当なもので
          未だにお風呂に入れてやり、下着まで着せてやる程のものだ。
          もう、胸とかも大きくなってるくらいの年齢なのに冷や汗

          観ているこっちは、気が気がじゃない…いつこの肉屋が、○○○で☆ωΩで
          *≧ω≦*なことを娘にするかと…
          でも、そんな心配は、この映画では起こらずに、もっとヤバイこと、やっちまいます。

          娘のスカートに付いていた血の染みは、初潮を迎えた証で、強姦された訳ではなく
          完全な勘違いで肉用ナイフを持って、娘を誘った男のもとへ全速力で駆け付け
          「このアラブ野郎が!!(怒)」とその男の口に、ナイフを突きたてる。
          ゾンビに食べられるよりも、痛そうに見えたぞ…oyz

          舞台はフランスのパリと言っても、ちっとも華やかではなくフランスの汚いイメージの町並み。
          ギャスパー・ノエ独特の陰鬱とした世界観が、延々と40分間続きます。
          良い悪いは別として、心を揺さぶる映画という時点で、評価できる映画なのは、事実だけど…
          あまり万人には、受けない映画なのもまた事実。

          たった40分の短い映画なのに、鑑賞後に、え?40分ウソだろ…oyz
          と思うほどに、神経が磨り減った映画だった。

          時々、銃声のような音が鳴った後に、現れる観客に向けられるメッセージ。
          「馬肉」「血」を連想させる真っ赤な画面。
          映し出される1台のテレビ、その画面から流れる気味の悪い映像。
          笑えるシーン等は一つもなく、上述の演出も手伝い、鑑賞中ずっと生理的な嫌悪感を味わい
          観終わった後は、ネガティブな感情を引き出される。

          とにかく、「カルネ」は人にお勧めはしません。
          あえて言うなら、欝気味ではなく、体力気力ともに充実している時に、観るのが良いと思うよ。
          なお、この作品は【R-15】です。

          余談だけど、ギャスパー・ノエの関わる作品には、色が効果的に使われていて
          独特な美術設定があり、この映画のテーマカラーは「赤」。
          “ミミ”は黄色、そして「カルネ」の続編「カノン」には、脂肪の色が設定されている。


          マサキは柿安の肉が超好きだヽ(*´∀`)ノウマー(関係ない)

          大学時代に、「カルネ」をレンタルで鑑賞した時は、馬の屠殺映像が
          「感受性を傷つける危険な部分」だと思った。実際、傷付いたし!(ノД`)
          でも、本当は、「感受性を傷つける危険な部分」は、この映画全体のことなんじゃないかな。


          この映像を見た後、しばらくは、肉を食べる気がしなかったし…orz
          大学時代、B級映画を観て、よく肉が食べられなくなっていたのを思い出した。
          封印しておきたかった…
          B級映画仲間で、にわかベジタリアンと化してたあの日々…


          作品は【R-15】指定だけど、そこまで過激なシーンは、鑑賞後数年経った今思えば
          ほとんどないです。
          お馬のシーンと、男の口にナイフを突き立てるシーンのみで、それ以外は
          内容が鬱々するだけで、そこまで過激ではなかった。今、冷静に思い起こせば。

          人によっては、大したことない、面白くないと感じる人もいるとは思うけど
          大多数の人は、受け付けられないであろう映画なので。
          みんなのレビューを参考にしてから、覚悟を決めてお楽しみください\(^o^)/。

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          評価:
          日活
          (2000-08-25)
          Amazonランキング: 88161位
          忘れることはない映画
          狂おしいまでの親子愛
          あなたの感受性を傷つける「可能性」は、

          | ヒューマン | 01:19 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark